スタジオクオリア記録室

 映画製作の記録や日誌、映画の批評など。

  [ DOFアダプター 自作 ]

DCF_0037.jpg
DOF(Depth Of Field=被写界深度)アダプターを自作してみました。
簡単に説明すると、一眼レフなどのレンズをビデオカメラに取り付け可能にするもの。
効果としてフォーカス深度を浅くすることができる。
一般的なビデオカメラのレンズでは、機械の構造上、フォーカスの深度が深く、バックのボケ感が出にくい。なので、一眼レフの写真のようにボケ感を出しつつ、パナのDVX100の24P(一秒間に24コマ)で撮ることによって、実際の映画のようなフィルム感で撮ることができるものである。
まだ、日本では市販されていないみたいなので、自作することにしたのですが。。。
早く日本でも販売されることを願っています。個人輸入でもすれば10万円ぐらいだとか。。。
自作なら1万円くらいでつくれてしまうが、既製品はもっと小型です。
brevis.jpg
こんなのとか。


これはできたてのDOFアダプターを使って室内で撮影したものです。

正月中にでも、外で撮影したものを載せたいと思います。

作り方
↓↓↓
DCF_0023~000

DCF_0024~000
まずは、レンズのマウント側のキャップに穴をあける。

DCF_0024~001
140mm×150mmの板に穴をあけて先ほどのレンズのキャップを入れる。強度を得るために強力な接着剤で隙間を埋めている。それとDOFアダプターボックス内は完全に暗室にしないといけないので、さらにテープで隙間を埋めた。
DCF_0023.jpg

DCF_0024.jpg
次に、いらなくなったポーダブルCDプレイヤーを用意して、ディスクを回転させる部分だけを取り除く。
なぜこれが必要なのかは後で説明しよう。

DCF_0025.jpg

DCF_0027.jpg
裏面のモーターに銅線をハンダ付けをして、スイッチをつける。
そして、さっき作ったレンズ側の板をボルトで取り付ける。

DCF_0028.jpg
次に用意するのは、磨りガラス状にしたCD。これは、市販されている、スピンドルタイプのCDを買うと、中に透明のCDが入っているので、それを使用する。磨りガラス状にするために、最初は「くもりガラス調スプレー」を使ったが、結果的に映像が暗くなってしまうために、以下のモノ、CDに貼る光沢フィルムを使用した。DCF_0023~002

DCF_0040.jpg
いよいよ、そのCDを取り付けて見るとそこには逆さまになった絵が写っている。
これは何かと言うと、フランジバックを利用したものです。レンズで取り込んだ絵を磨りガラス状にしたCDに映し出しているのです。
磨りガラス状にしないと、絵はCDに写ることなく透けていってしまう。
このCDに映し出した絵をカメラで撮るのがこのDOFアダプターの仕組みです。
ただこのままでは、CDの表面上のモノ(磨りガラス状態の素材)をそのまま撮ってしまうので、スイッチを入れて回転させる。
すると、高速で回転をするので、表面の素材や傷などはカメラに写ることがなく、レンズで取り込んだ絵だけが残り、それをビデオカメラで撮る。DCF_0031.jpg

DCF_0030.jpg

☆☆☆重要☆☆☆
フランジバックはレンズ交換式のカメラにおいて、レンズマウントのマウント面から、フィルム(CCD)面までの距離のことで、レンズマウントの規格によってフランジバックの長さは厳密に決まっている。ここでは、CDまでの距離になる。

ニコンFマウント 46.5mm
ミノルタMC/MDマウント 43.7mm
ペンタックスKマウント 45.5mm
M42マウント 45.5mm
キャノンEFマウント 44.0mm
OMマウント 46.0mm
Lマウント 28.8mm
Tマウント 55mm
プラクチカマウント 45.46mm
ライカMマウント 27.8mm
Cマウント 17.526mm
CSマウント 12.5mm
ENGマウント 55mm

CDに写った絵はライカサイズ(24mm×36mm)であり、非常に小さいものであるためにビデオカメラ側にはクローズアップレンズをつける必要がある。
自分は+13で使用している。
+10だと、DOFを使ってレンズを50mmか70mm以上にしないと解像度がいまいちになるため。理由はよくわからない。

DCF_0023~001
今度は、ビデオカメラを取り付ける部分を作る。この穴は、三枚の板(レンズ側、CD部分、ビデオカメラ側)共に同じサイズにした方が、フランジバックの絵をビデオカメラの中心に捕らえることができる。
この穴に、クローズアップレンズを覗きこませる。

DCF_0034.jpg

DCF_0035.jpg
DVX100Aのレンズフードをうまく利用して、DOFアダプターを簡単に取り付けできるようにした。ただし、レンスが重いのでしっかりと補強はしています。

DCF_0025~000
正面(レンズ側)と裏面(ビデオカメラ側)の外装には、単純に黒いテープを張った。

DCF_0038.jpg
DOFアダプターのボックスのまわりは、黒のプラスチックの薄い板をテープでとめている。そこにスイッチと電池ボックス(電池交換が簡単にできるように外側にだしている)を取り付けて完成。
ちなみに、フランジバックで写る絵が逆さまなので、もちろん撮った映像も逆さまに記録されています。編集時に180度回転させる必要があります。
撮影時にも、液晶モニターには逆さまに写っているので、鏡などを使って反転させる必要があります。

DCF_0036.jpg




 ← DOFアダプター テストHOMEテレビ出演!?

 COMMENT

組み合わせは複雑であっても画面を深くしたいときに必要となる機材だね。
2008-08-21 (10:13) | URL | [ EDIT ]

 COMMENT POST







 
 管理者にだけ表示

 Trackback

この記事のURL
 [ http://studioqualia.blog94.fc2.com/tb.php/71-a946b6d6 ]

HOME
Copyright © 2009 スタジオクオリア記録室, All rights reserved.
  1GB!FC2ブログ(blog)
Item+Template by odaikomachi